2017衆議院選における「ぐんま市民連合 へいわの風」声明
2017年9月28日臨時国会冒頭において、衆議院が解散されました。そして10月10日公示、22日投開票となり、現在衆議院総選挙が行われています。「ぐんま市民連合 へいわの風」は、現在行われている衆議院総選挙における立場を以下の通り、表明します。
私たちは、①安保関連法制の廃止、②民主主義・立憲主義の回復、を設立趣意とし、2016年参議院選挙での野党共闘の実現、参議院選挙後は安倍首相の憲法改定発言、また取りざたされていた解散総選挙に備え、本県の小選挙区における野党共闘実現に向けて活動をしてきました。
安倍首相は今年5月、突如2020年に憲法改定を実現したいと、歴代首相として、初めて期限を明示した憲法改定を打ち出してきました。その内容は憲法9条に自衛隊を明記し合憲化するという、 いわゆる加憲論です。集団的自衛権の行使を容認した現在の自衛隊を合憲化する事は、1項2項を事実上空文化し、戦争をする国づくりへの道を開くものと考えます。私たちはこのような考え方における憲法改定には強く反対します。
9月25日安倍首相による解散総選挙表明と同日に、小池百合子東京都知事は「希望の党」設立を表明しました。この党は、9条を含む憲法改定に積極的な姿勢や集団的自衛権の行使容認となった現安保関連法制を肯定する立場を取り、私たちの設立趣意とは相いれない政策を持つ政党です。
群馬県内にはこの他、「立憲民主党」「日本共産党」「社会民主党」の3野党が存在しています。立憲民主党は「立憲主義の回復、安保法制を前提とする憲法9条の変更に反対」、日本共産党は「安保法制=戦争法、特定秘密保護法、共謀罪法を廃止し、立憲主義・民主主義・平和主義を取り戻す」、社会民主党は「安倍改憲には反対、憲法を生かす政治」、と選挙公約に掲げています。まさに私たちの求める立憲主義に基づいた政治を行うことを目的とした「立憲野党」と言えます。
このように、今回の総選挙は、安倍政権が掲げる憲法改定を許すのか、それとも「立憲野党」が議席を増やしそれを阻止するのか、まさに歴史的な選挙です。
このような情勢の中、私たち「ぐんま市民連合 へいわの風」は設立趣意である①安保関連法制の廃止、②民主主義・立憲主義の回復 の実現のため、選挙公約・主張が一致する県内3つの立憲野党(立憲民主党、日本共産党、社会民主党)の躍進を大いに期待し、支援することを表明します。
2017年10月13日
ぐんま市民連合 へいわの風