top of page

「『結党以来改憲を党是としてきた』という主張を精査して」 齋藤 安史

 

 先の総選挙での「大勝」を受けて自民党の「改憲」(壊憲)への動きが加速されています。

 5月3日以来の安倍総理の諸発言や自民党選挙公約の要点をまとめるともに、強調されている「結党以来、「自主憲法の制定」を党是に掲げており」を検証するために、1955年の結党以来の(自民党)文書を【資料】として整理しました。そこでの見出し以外の太文字・下線は強調のために付したものです。

 ☞齋藤芳弘:総理大臣の無知と無恥(愛育出版、2017.6)6~7pに刺激を受けました。

 「自民党HPの憲法関連文書(【資料】2p)以下を精査してみますと、1pの「結党以来、「自主憲法の制定」を党是に掲げており」、 の党是に該当する部分としては、1955(昭和三十)年の結党宣言、綱領には憲法についての記載はなく、2005(平成17)年11月22日に立党50年宣言と合わせて出された新綱領ではじめて、新しい憲法の制定を「私たちは近い将来、自立した国民意識のもとで新しい憲法が制定されるよう、国民合意の形成に努めます。そのため、党内外の実質的論議が進展するよう努めます。」と記述されています。

 

 1955年以来の「党是」としての「憲法の自主的改正」については、昭和三十年の、党の使命、党の政綱のそれぞれの最後のところに、

▸第六、現行憲法の自主的改正を始めとする独立体制の整備を強力に 実行し、もって、国民の負託に応えんとするものである。

▸六、独立体制の整備、平和主義、民主主義及び基本的人権尊重の原則を堅持しつつ、現行 憲法の自主的改正をはかり、また占領諸法制を再検討し、 国情に即してこれが改廃を行う。 と、”こっそり”書き込まれていました。(【資料】6pの太字部)」

 なお、「資料」5pのあたまの資料の【平成22年(2010年)綱領解説】 新しい綱領 新たな出発   夢と希望と誇りを持てる国・愛する日本をめざして https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/aboutus/kouryou.pdf の2~5pは、「平成22年(2010年)綱領の解説―我々は進歩を目指す日本の保守政党(政権構想会議議長 伊吹文明)」です。

<資料としては、これも入れるべきですが、また長くなりますのでこの資料を見ていただくことを、強調しておきます>

 

​《参考》資料の内容 
1、安倍首相の改憲発言
2、自民党 立党宣言 昭和三十(1955)年十一月十五日
3、立党50年宣言  平成17年(2005年)11月22日
4、新綱領    平成17年(2005年)11月22日  (抜粋)
5、平成22年(2010年)綱領    平成22年1月24日 (抜粋)
6、平成24年4月、「日本国憲法改正草案」  

​                     他
   
​ ※詳細は、上にある【資料】2017安倍首相会見発言 自民党綱領のリンクをクリックしてお読みください。

bottom of page