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「”選挙が生まれる”上映会・討論会」

映画『選挙が生まれる』上映会&討論会ー野党共闘を科学的に考える!が、へいわの風と日本科学者会議群馬支部(JSAG)との共催で、前橋市青少年会館大会議室にて行われました。 第1部は約70分の上映会、第2部は討論会です。 約60名が参加して、会場からの発言も10名ほどあり、活発でした。 パネラーは次の方々でした。 湯本雅典監督 白石知己 ぐんま市民連合へいわの風共同代表 斎藤 周 群馬大学教授 JSGA幹事 永田 瞬 高崎経済大学准教授 JSGA幹事 司会:藤井正希 群馬大学准教授 へいわの風共同代表&JSGA幹事

始めに、山田博文群馬大学名誉教授&JSGA幹事より開会の挨拶がありました。 【山田氏】は、市民が押し出す政治をいかに作っていくかが今後の課題とし、こういった討論会がその課題を考えるきっかけになるよう期待を話しました。 【湯本監督】は、2006年の教育基本法改悪に大きな危機感を抱いたが、市民からの声を聞くことがなかった。無関心層が多い中、前回の参議院選で起きていたことはこれまでにない大きな変化だと思い、撮影を続けたと話しました。 【白石氏】は、野党共闘までの経緯と6項目の共闘協定が作れたという成功点、実際の市民の活動や市民からの候補だったことを充分にアピールできたのかという課題があったことから、今後は市民の声をいかに野党共闘に入れ込めるかがポイントだと話しました。 【斎藤氏】は、これまでの与党自民党の得票率や議席数の数字を示し、少数意見が「集約」されてしまうことを指摘し、国会で民主的な議論が行えない、だから国民に問題点が見えてこない、という小選挙区制の問題点を提起しました。 また、小選挙区制で政権交代だけを重視してしまうと、民主的な議論がなくなり、選挙のためだけの主権者になってしまう可能性があることを指摘しました。 小選挙区制での野党共闘においては、しっかりした政策協定が必須であり、また、いかに日頃から市民が、こういった場で討論や議論を重ねることが大事かを話されました。 ⇒小選挙区制と民主主義の在り方については、今後、JSGAとへいわの風で議論をしよう!ということになりました! 【永田氏】は、学者や知識人の社会的役割は大きいにも関わらず、研究予算削減や逆に防衛省からの資金提供などにより、アカデミズムの現場で学者・知識人の活動領域が狭められている現状を話しました。いかに、アカデミズムの社会と市民社会の距離を狭めていくかが課題だと指摘しました。 この後、会場からは、 ・参議院選挙で負けた要因をしっかり探るべきだ ・今まで見捨てられてきた東北が勝利していることを検証して見る必要がある ・長野では市民が政党に物申しているのがすごいと思った ・候補者と市民がより近くなることが大事だ ・「個人の尊厳」をスローガンにすることは大切だ ・切り離されてきた平和と生活について考てみたらどうか ・参議院選はやりやすかたのではないか ・スイスの選挙制度から学ぶことはないか    など、多岐にわたって意見が出ました。 最後に、へいわの風共同代表大川久美子より、挨拶をしました。 大川は、選挙制度も含めて私達の日本をどんな国にしたいのか、という議論が必要なのではないか。そのためにも主権者には学習が必要であり、学者・知識人と市民との繋がりを今後ぜひ深めていきたい。共に集まり、考え、議論することで、今までの「上から変える民主主義」ではなくて、「下から変える民主主義」にしていくことができるはずだ、と話しました。 たいへん有意義な討論会となりました! 私達、フツーの市民こそが、学者・知識人をささえ、教えをいただきたい! 今後とも、日本科学者会議の皆様との活動が楽しみです!

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